用語集
空調設備
ア行 | |
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圧縮機(コンプレッサー) | エアコンの冷媒ガスを圧縮し、気体の温度を変化させてその温度をエアコンに利用する機械。コンプレッサーとも呼ばれる。圧縮機の性能が、エアコンの省エネ性能の大部分を決めるともいわれている。 |
インバーター | 周波数変換装置のことで、圧縮機(コンプレッサー)やファンを動かすモーターの回転数を細かく制御できる技術のこと。 インバーターで圧縮機の回転数を的確に制御することで、設定温度に満たない場合は高速で回転し、その後は低速で運転して温度を一定に保つといった細かい調節が可能。 |
エアーフィルター | エアコンの室内機内部に空気を取り込む際、ホコリやゴミが内部に入らないように防ぐフィルターのこと。 |
オートグリルパネル | リモコンで自動昇降ができるパネルのこと。自動昇降パネルとも呼ばれ、主に天井埋込タイプのエアコンに搭載されている付加機能およびパネル部材のこと。 |
温度校正 | 温度を測定する測定器や温度センサー、温度を調節する温調器、温度をコントロールする空調機などに生じた基準となる温度とのずれを修正すること。 |
カ行 | |
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外気導入 | 外気を取り入れ、常に換気を行いながら空調すること。ただし、外気導入しながら空調をすると、取り込む外気の温湿度で室内の温湿度が影響を受ける。 |
壁掛形 | 家庭用でよく使用される壁掛けルームエアコンが、業務用の馬力を持ったタイプ。馬力により大きさが変わる。施工費も含めたコストパフォーマンスが高い形状。 |
寒冷地用空調機器 | 一般的な空調よりも暖房能力がパワフルで、凍結防止や防霜・防雪対策がしっかりしたタイプ。 |
凝縮器(コンデンサ) | 冷凍サイクルにおいて、圧縮機から吐出された高温高圧のガス冷媒を外気または水を利用して放熱し、冷媒を凝縮液化させるための熱交換器のこと。 |
局所排気 | 実験室や工場などで発生する、有害・悪臭ガスなどの物質を作業者が吸い込まないために、ダクト・排気ファンで屋外に排出すること、またはその装置。局所排気装置は、労働安全衛生法によって規定されている。 |
空気調和の4要素 | 温度、湿度、清浄度、気流のこと。この4要素を調整することにより、用途や目的に応じた環境が作り出せる。 |
恒温恒湿 | ある目的のために長時間、温度を一定に維持することを恒温といい、さらに温度・湿度を一定に維持することを恒温恒湿という。 |
公団吊り | 室外機の設置方法の一つ。室外機を天井から専用の金具を使用して吊るす方法。ベランダやバルコニーなど、設置するスペースが確保できないマンションやアパートなどで多く用いられている。 |
個別空調 | 個々のフロア・行程・ルーム・装置ごとに個別の空調機を設置し、自由に温度・湿度コントロールを実現できる空調システムのこと。 |
サ行 | |
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産業空調 | 人以外の動物の飼育、原材料などの製品品質や生産性の向上を目的とした空調のこと。 |
室外機 | 空調機器において、おもに室外で使用される機械のこと。 |
室内機 | 空調機器において、おもに室内で使用される機械のこと。 |
ショートサーキット | 給気口(給気ファン)と排気口(排気ファン)の位置が近すぎて、狭い範囲で空気が循環してしまう現象。取り込んだ新鮮な外気が、空間内に行き渡ることなくそのまま排出されてしまうため、換気効率が非常に悪くなり、換気不足の原因となる。 |
蒸発器(エバポレータ) | 冷凍サイクルにおいて、低温低圧の冷媒を熱を奪うことで液体から気体に蒸発させ、その際の蒸発潜熱により対象物から吸熱することで、冷却するための熱交換器のこと。 |
シングル | 室外機1台で室内機1台を運転させる業務用エアコン(パッケージエアコン)の運転システムの名称。 ※メーカーによって名称が異なる場合もある。 |
侵入熱 | 室外から室内に侵入しようとする熱のこと。室外の方が室内より温度が高い時に、温度の低い室内側への熱の移動(侵入)が発生する。 |
据付板 | 壁掛形エアコンを設置するための金属製の板のこと。背板とも呼ばれる。 |
スポット空調 | 一カ所を冷やすことに特化した空調機器。使用する人に合わせて個別に温度や風量の設定ができる。 |
全体空調 | 室内全体やフロア全体の空間を均一な条件に空調すること。特に半導体・電子部品・精密機器・医療品などの製造工程では、製品の品質や性能を保証し、歩留まりを安定させるために、工程・フロア・建屋全体を同一空調レベルで温度・湿度コントロールする。 |
タ行 | |
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代替フロン | 特定フロンの後に開発され、塩素を含まず、オゾン層を破壊しないHFC(ハイドロフルオロカーボン)のこと。特定フロンと区別するために代替フロンといわれている。 |
ダブルツイン | 室外機1台で室内機4台を運転させる業務用エアコン(パッケージエアコン)の運転システムの名称。一つのリモコンですべての室内機を制御するタイプを「同時」、1台ずつ別のリモコンで制御するタイプを「個別」という。 ※メーカーによって名称が異なる場合もある。 |
厨房用エアコン | 厨房向けに作られたタイプのエアコン。油煙や高温などの過酷な環境にも耐えらえる仕様で、ステンレス外装になっている。 |
ツイン | 室外機1台で室内機2台を運転させる業務用エアコン(パッケージエアコン)の運転システムの名称。 ※メーカーによって名称が異なる場合もある。 |
デシカント | もともとは湿気を吸収する酸化カルシウムやシリカゲルなどの物質、乾燥材のこと。空調分野では化学吸着式の除湿装置のことを指す。 |
点検口 | 天井や床下などの配線や配管を見るための入り口のこと。 |
天井埋込ダクト形 | 室内機を天井内に埋め込み、本体から吸込口や吹出口を分散させるため、天井面には吹出口のみが露出するタイプ。 |
天井カセット形 | 本体は天井内に埋め込まれ、化粧パネルだけが表面に出ている設置方式のエアコン。天カセとも呼ばれる。 吹出口が4方向・2方向・1方向のタイプや、4方向で小さい本体のコンパクトタイプがある。 |
天井吊り形 | 天井に本体を吊るすタイプのエアコン。天井カセット形や天井埋込形を設置できない店舗や教室などに使用されることが多い。 |
特定フロン | フロンの中で塩素を含み、オゾン層を破壊するフロンのこと。CFC(クロロフルオロカーボン)とHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)の2つに大別される。 |
トリプル | 室外機1台で室内機3台を運転させる業務用エアコン(パッケージエアコン)の運転システムの名称。 ※メーカーによって名称が異なる場合もある。 |
ナ行 | |
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二段置き架台 | 室外機を二段重ねて設置できる架台。二段置き金具とも呼ばれる。1台分の室外機の置き場所があれば設置できるため、主に2台分の室外機を平置きするスペースが確保できない場合に用いられる。 |
熱交換器 | 室内機に取り込んだ空気を冷たくしたり、温かくしたりする部品。温度が高い物体から低い物体へ、効率良く熱エネルギーを交換することで、加熱や冷却を行う。 |
ノンフロン冷媒 | フロンを利用しない冷媒のこと。アンモニア・CO2などの自然冷媒やHFO冷媒(ハイドロフルオロオレフィン)が含まれる。日本ではフロン排出抑制法対象外の冷媒とされており、オゾン層破壊係数(ODP)が0、地球温暖化係数(GWP)がフロンに比べて非常に低い冷媒となる。 |
ハ行 | |
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ハウジングエアコン | 壁掛け形エアコン(ルームエアコン)以外の家庭用エアコンの総称。レイアウトの自由度が高く、環境に合わせてさまざまなバリエーションを選択できることから、多くの建物に対応できる。 |
馬力 | 工業上用いられる仕事率の単位。業務用エアコンにおいては、エアコンの能力やパワーを示す際に用いられる。 |
必要風量 | 必要換気回数(回/h)×空間容積で求められる風量。 |
比熱 | 物質1kgの温度を1℃上げるために必要な熱量のこと。単位は[kJ/kg・K]。 |
ビルトイン形 | 室内機を天井内に埋め込み、ダクトで吹出口を分岐するタイプ。 |
ビル用マルチエアコン | 室外機1台で能力の異なる複数の室内機を個別に運転できる異容量接続・個別運転マルチエアコン。ビルマルエアコン・ビルマルチとも呼ばれる。部屋ごとにエアコンの運転調節が必要な建物に最適。 |
ファンフィルタユニット(FFU) | ファン付きの高性能(HEPA)フィルタユニットのこと。クリーンルームやクリーンブース、精密製造装置の天井に設置し正常空気を吹き出してクリーンな環境を作る装置。 |
風向調整板 | 狭い空間に室外機を設置する際、ファンの部分に取り付けて排気の風向きを調整するための部材。風向ガイドとも呼ばれる。 |
風速 | 空気の単位時間あたりの速さのこと。単位は[m/s]。 |
風量 | 空気の単位時間あたりに流れる体積のこと。単位は[m3/s] |
フロン類 | フルオロカーボン(フッ素と炭素の化合物)の総称。無毒性、不燃性といった性質を持ち、エアコンの冷媒に用いられる。 |
フロンガス回収 | エアコンの撤去などの際、機器の中に入っているフロンガスを回収する作業のこと。 |
フロン排出抑制法 | 「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」の略称。フロン類の製造から廃棄までライフサイクル全般に対して包括的な対策を実施するため、フロン回収・破壊法を開設し、2015年4月に施行された法律。2020年4月に改正された。オゾン層の破壊や地球温暖化の原因となるフロン類の大気中への放出抑制を目的としている。 |
HEPAフィルタ | High Efficiency Particulate Air Filterの略で、JIS規格では「定格風量で粒径が0.3µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ」と規定されている。(JIS Z 8122) |
飽和空気 | 空気が水蒸気として含める限界に達したもの。 |
保健空調 | 人の快適性や健康維持を目的とした空調のこと。 |
マ行 | |
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マルチエアコン | 1台の室外機で複数の室内機を運転できるエアコン。 |
ヤ行 | |
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床置形 | 床に置いて設置するタイプのエアコン。床置きのため暖房効果が高く、工場や倉庫で採用されることが多い。 |
ラ行 | |
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乱流 | 送風機などで空気が流れる時に、激しく乱れたり、方向が定まらない不規則な流れが生じること。 |
冷却除湿 | エアコンなどの空調機で空気を冷却すると、相対湿度100%の飽和状態に達し、空気中で水蒸気を保持できなくなり、水滴になって除湿されること。 |
冷凍サイクル | 空調機などの基本原理でモノを冷やす仕組みのこと。熱交換と熱の運搬の役割をする冷媒を、密閉の冷凍回路内で、圧縮・凝縮・膨張・蒸発のプロセスにより、圧力や温度を変化させ、吸熱(=冷却)と放熱を連続して行う循環サイクルのこと。 |
冷媒ガス(フロンガス) | エアコン内を循環しているガスのこと。フロンガスとも呼ばれる。 エアコン内部で、熱交換器を介して冷媒ガスを蒸発させて気体に変えたり、圧縮したり冷やしたりして液体に変化させたりすることで冷暖房を行う。 |
露点温度 | 飽和空気の温度が低下し、保持できない水蒸気が水滴として、物質表面に付着する結露が発生しはじめる温度のこと。単位は[℃ DP]。 ※DP:Dew Point |
ワ行 | |
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ワイドセレクトマルチ | 室外機1台で最大7台(7室)まで室内機が接続できる全館空調向け大容量のマルチエアコン。 |
ワイドパネル | 天井埋め込み形のエアコンを入れ替える際、新しい室内機よりも既存の室内機の寸法が大きかった時にできる余計な天井開口部を埋めるための部材。 |
ワイヤードリモコン | 壁面に設置するタイプのリモコン。メーカーによっては、スケジュールタイマーを設定できたり、不具合発生時に原因や連絡先をナビゲーションしてくれるものもある。 |