ダウンライト(天井埋め込み照明)のリニューアルで省エネ促進
近年、オフィスや施設を所有・運営されているオーナー様にとって、電気料金の高騰と設備の維持管理費は、無視できない経営課題となっています。特に照明設備の中でも使用頻度の高いダウンライトは、古いタイプを使用し続けている場合、知らず知らずのうちに大きなコスト負担となっている可能性があります。
本コラムでは、ダウンライトの最新事情と、一体型LEDダウンライトへのリニューアルがいかに省エネ・コスト削減策となるかを詳しく解説します。
【目次】
1. 古いダウンライトの悩みを解決
ダウンライトは、天井に埋め込まれているため空間をすっきりと見せる効果があり、オフィスビルや商業施設、病院、ホテルなどあらゆる施設で広く採用されています。しかし、一見目立たないこの照明が、実は深刻な悩み、特にコストとメンテナンスの課題を抱えている場合があります。
1-1. 電気代高騰と寿命の問題
現在、特に古い施設で多く使われているダウンライトは、白熱灯や電球形蛍光灯(コンパクト蛍光灯)を使用したタイプです。これらの照明には、以下のような問題点があります。
消費電力の大きさ
- 白熱灯は、熱として多くのエネルギーを放出してしまうため、照明の中でも特に消費電力が大きく、電気代高騰の時代において大きな負担となります。
- 電球形蛍光灯は、白熱灯よりは省エネですが、点灯時に多くの電力を必要とする傾向があります。
短寿命と頻繁な交換
- 白熱灯の寿命は一般的に1,000~2,000時間程度と非常に短く、頻繁な電球交換が必要です。
- 電球形蛍光灯も数千時間程度の寿命で、交換作業にかかる人件費や手間は無視できません。
多数のダウンライトを使用している施設では、これらの問題が積み重なり、「電気代が高い」「交換の手間が煩雑で管理が面倒」という悩みの種になっています。さらに古い照明器具そのものが劣化し、故障や火災のリスクを高める可能性もあります。
1-2. 一体型ダウンライトへの注目
これらの悩みを根本的に解決する方法として、近年急速に普及しているのが「一体型LEDダウンライト」へのリニューアルです。
これまでダウンライトは、本体の「埋込器具」と「電球」が分かれており、電球が切れたら電球だけを交換する方式が主流でした。これに対し、一体型LEDダウンライトは、文字通り器具本体とLED光源が一体化しています。
この一体型構造がもたらす主なメリットは以下のとおりです。
高効率・高放熱性の実現
- 器具全体をLED性能に最適化して設計できるため、従来の「器具+電球」タイプよりもはるかに高い発光効率(少ない電力で明るく照らす能力)を実現できます。
- 放熱設計がすぐれているため、LEDの寿命を最大限に引き出すことができます。
この一体型LEDダウンライトこそが、電気代とメンテナンス費用の両面から、従来の照明設備が抱えていた問題を解決する、最も効果的なソリューションなのです。
2. 一体型LEDダウンライトで実現する省エネ効果
一体型LEDダウンライトに交換することで、具体的なコスト削減と施設運営の効率化をどのように実現できるのか、詳しく見ていきましょう。
2-1. 電気代削減
LED照明の最大の魅力は、その圧倒的な電力効率の良さにあります。従来の照明とLEDの消費電力の差は歴然です。
※数値は一般的な例であり、製品により異なります
仮に白熱灯(60W)を使用していたダウンライトを一体型LED(8W)に交換した場合、消費電力は約87%も削減されることになります。施設内のダウンライトが数百個、数千個とある場合、この削減効果は年間で数百万単位に上ることも珍しくありません。
また、LEDは発熱量が少ないため、特に夏場など空調を使用する時期には、照明による室温上昇を抑えることができます。その結果、空調にかかる電力消費の抑制にもつながり、相乗的な省エネ効果が期待できます。
2-2. 長寿命でメンテナンスフリー
一体型LEDダウンライトは、約40,000時間という非常に長い寿命が特徴です。これは、1日10時間点灯させたとしても、約10年以上交換が不要であることを意味します。
この長寿命化は、オーナー様に以下のメリットをもたらします。
電球交換費用の削減
- 交換用の電球の購入費が不要になります。
人件費・管理コストの削減
- 頻繁な電球切れによる利用者からのクレーム対応や、高所作業車などを使った交換作業(メンテナンス)の回数が激減します。
- 多数の照明器具の在庫管理や交換計画を立てる手間から解放されます。
つまり、LEDリニューアルは単なる電気代削減策ではなく、施設管理・運営の「メンテナンスフリー化」を実現し、オーナー様や施設管理担当者様の負担を削減する業務効率策なのです。
3. ダウンライトの入れ替えは電気工事士の資格が必要
一体型ダウンライトへのリニューアルは、高い費用対効果をもたらしますが、実施にあたっては重要な注意点があります。それは、ダウンライトの交換作業には、専門の資格が必要ということです。
「電球が切れたら電球を回して交換する」作業は資格が不要ですが、古いダウンライトの器具全体を新しい一体型LEDダウンライトに交換する作業は、「電気工事」に該当します。
日本の法令により、この電気工事を行うことができるのは「電気工事士」の資格を持つ者に限られています。資格を持たない者が工事を行うことは、法律で禁止されているだけでなく、配線ミスによる漏電や火災などの重大な事故につながる危険性があります。
そのため、リニューアルを検討される際には、必ず電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼することが必須となります。
- 既存器具の取り外し
- 新しいLED器具の取り付け
- 天井裏での電気結線作業
これらの作業は専門知識と技術が必要であり、施設オーナー様ご自身や、資格を持たない施設管理者が安易に行えるものではありません。
安全かつ確実に、そしてリニューアルによるメリットを最大限に教授するためにも、信頼できる専門業者選びが成功の鍵となります。
4. ダウンライトの交換はネクシーズZEROにおまかせ
ダウンライトのリニューアルが非常に有効な投資であることはご理解いただけたかと思います。しかし、初期費用や、どの業者に依頼すべきかという点で、一歩踏み出せないオーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、ぜひご検討いただきたいのが、設備導入支援サービス「ネクシーズZERO」の活用です。
「ネクシーズZERO」は初期投資0円、月々固定の月額サービス料金のお支払いのみで、最新のLED照明を導入いただけます。しかもLEDに入れ替えることで電気料金を削減できますので、コストを抑えて省エネ効果の高い最新のLEDへ入れ替えることが可能です。
さらに、商品選定から設置工事の手配まで、まとめてネクシーズが対応いたします。施設の用途や既存のダウンライトの仕様に合わせた最適な商品のご提案から、業者手配や工事管理まで、お客様は面倒な手続きに煩わされることなく、照明設備のリニューアルを行っていただけます。
試算だけでもお気軽にご相談ください
電気代高騰の波は、店舗や施設の収益を圧迫し続けています。そのコストを根本から見直し、削減するための最も手軽で効果的な一手が、ダウンライトを含む照明のLED化です。
ネクシーズにご相談いただければ、現在の電気代とLED化によって実現できる具体的な削減シミュレーションを無料で作成いたします。
まずは、現状のダウンライト状況や電気使用量について、お気軽にお問い合わせください。
監修・執筆
株式会社(株)NEXYZ. 業務本部
最新の業務用設備を導入できる「ネクシーズZERO」サービスを販売しています。このコラムでは、業務用設備に関するさまざまな情報を発信していきます。

